付加価値向上トレーニングのヒント
どんなに珍しいものであっても、標本に「情報」がついていないと、価値はほとんど無いそうです。「いつ」、「どこで」、「誰が」、「どうやって」採集したのかという事実を伝える情報がなければ、科学的にその標本の存在を立証できません。
絵画展などに行くと、展示された絵画の脇に、その作品についての説明書きが掲示されていることがよくあります。画家がいつの時代、どんな状況のもと、その絵を描いたのか、制作背景がわかると絵にも重みが増してきます。また、作品や作者にも親近感を覚えたりします。
商品・サービスの販売促進にも、「付加価値」が欠かせません。提供する側の意図や思いはお客さまにはなかなか伝わりにくいものです。商品やサービスそのものの格差が小さくなっていく中で、差別化をいかに図れるかが、売上を大きく左右します。”事実 ”をわかりやすく、かつ興味深く伝えるためのトレーニングを積んで、自社の強みをいかしましょう。
商品・サービスの付加価値向上トレーニング
下記項目を参考に、自社の商品・サービスの付加価値を考え出しましょう。
物語があると良い
なぜ、その商品を作ろうとしたのか、開発秘話を披露
希少性があると良い
作る数が限られているとわかれば、欲しくなる
苦労があると良い
商品が完成するまでの苦労話を披露
感動があると良い
商品にまつわる感動的なエピソードがないか確認
サプライズがあると良い
お客さまが知らないであろう、商品にまつわるエピソードがないか確認
喜びがあると良い
商品・サービスによってお客さまに喜んでもらえることを訴求
手間暇がかかっていると良い
作り上げるまでに、工数がかかる事実を知ってもらう
おもしろさがあると良い
関心をもってもらうためには、「おもしろい」要素が必要
人柄が見えてくると良い
どんな人たちが作っているのかをオープンにして、親近感を感じてもらう
歴史を感じられると良い
○○一筋何十年、創業○百年 企業と商品の歴史的重みを感じてもらう
プロセス(過程)がわかると良い
商品が出来あがるまでの一連の流れを、ビジュアルで見てもらう
こだわりがあると良い
徹底したこだわりの追求は受け入れられやすい