目的不詳業務の洗い出しキャンペーン
生産性のある、前向きなことに取り組もうとする際にネック(障害)になってくるのが、「時間不足」です。日常的に業務がオーバーフローしていて、「とても人材育成に時間を割く余裕がない」という意見が出てくるでしょう。この問題を解決しないと、前進しにくいことは事実ですので、対応策を実施していきましょう。
そこで、おすすめしたいのが、”目的不詳業務”の洗い出しと、その撲滅です。
「この資料、いったい誰が使っているんだろ?」
「これって、要るんですか?」
「前任者から引き継いだだけなんで・・・」等々。
手間がかかる割に、何のためにやっているのかがハッキリしない業務があります。大小にかかわらず、目的がよくわからない業務はやめて、時間を有効に使えるようにしていきましょう。
”目的不詳業務 ”はどこから生まれてくる?
会議体
会議で問題点や課題があがると、”調査事項 ”が噴出する
⇒ 一度指示が出された ”調査 ”は継続される傾向がある
組織のトップ交代機
部門責任者が代わると、新たな方針を打ち出し、新業務が生まれやすい
⇒ 従来の業務を同時に見直す必要あり
新制度、新システム等、新たなしくみの導入時期
新たなしくみが導入されれば、当然新たな業務も発生しやすい
⇒ 新旧の並列運用を早期に切り上げ、旧業務をやめる
”目的不詳業務 ”の削減方法
経営幹部自ら、積極的に削減推進
上司の指示で始めたものは、やめにくい
⇒ 「ムダな業務をやめることは良いこと」、という雰囲気を創り出す
定期的な要否判断
たとえば、毎年 1回決算のタイミングに合わせて、業務の要否を判断する
⇒ 従業員からの『要否判断申請』をキャンペーン化し、出しやすくする
従来業務の要否判断ルール化
新業務が発生する際に、従来業務の必要性を必ず判断する
⇒ 業務は往々にして積み重なっていくので、削減を常に意識する
・「もしこれが無かったら、誰が、どう困る?」かを考えてみましょう
・「あったら、いいな」はなくしましょう
・「面倒だから、この際やめよう」 という消極的削減は避けましょう